矜持をかけた熱き闘いの果て [めしのこと]
甲子園で熱戦が繰り広げられている最中、
zacro邸でも熱い闘いが繰り広げられていた。
事の始まりは今年のゴールデンウィーク、
世界のお茶を扱う「ルピシア」のフェスで参加した闘茶コーナー。
5種類のお茶を飲み比べ、用意してある5つのお茶の名前と結ぶという
設問としては親切な、銘柄当てっこゲームがあったのですよ。
それなりに自信があったのに
好きで飲んでいるお茶と、
割と飲んでいるお茶を取り違えてしまうという大失態を演じてしまったのだ。
(その時の模様はこちらへどうぞ)
「愛ってなに?」とか言いたくなるほどアッサム好きとしてのプライドはボロボロになり、
以降、自宅ではちゃんとお茶を飲むことも出来なくなる始末。
向こうの手違いというわずかな可能性にすがりつくものの
自分でやり直してみようと買った同等の茶葉にトライする勇気が出ず、悶々と過ごす日々。
本日ようやく、ピリピリするような甲子園の熱戦に勝手に励まされ
闘う決心をしたのだった。
甲子園のお兄さんたち、俺もがんばるぜ。本気だぜ。
間違ったらみんなにゃ内緒にしておけばいいんだ、
とオトナは小ズルい逃げ道を用意していざ真剣勝負!
用意いたしましたのは
・アッサムティ(銘柄:シロニバリ)----------紅茶の中で一番好き。
・セイロンティ(銘柄:ウバ ハイランズ)---日本人の思うベーシックな紅茶。
・ニルギリティ(銘柄:ニルギリ)-------------あまり飲まない。
この3種。
5種類のうち間違えたアッサムとセイロン、
それに自信のなかったニルギリを加えた3種の銘柄を当てようというのだ!
…つ、伝わっているかどうか今急に不安になりました。
これは世間的な表現でいうと早慶レベルの超難問なのですよ!すごいですね!
同じポットを3つも持っていないので
使い捨てのお茶パックにそれぞれ茶葉をきっちり3gずつ入れて直接カップへ。
カップの底には茶葉名を書いたメモをテープで貼り付ける。
お湯を入れたらテレビ見ながらぐるぐるシャッフル。蒸らし3分。
準備できました
…うーん、水色からじゃ判別は無理だな。
じ、じゃあ、いよいよ飲んでみましょうか。おそるおそる…おや?
割とすぐ分かりました
それぞれふたくちくらい飲んだだけで分かった!しかも正解です!よよよよかったー。
あまりにホッとしたため肩の力が抜けヨロヨロ。深呼吸をひとつふたつ。
そのあとゆっくりと、久々の美茶を味わおうとしたら、
!味が変わっている!
さっきは全くクセも渋みも感じなかったウバに、
パッと広がってすぐ消えるような、軽い渋みが出ていた。
こんなすぐでも味が変わるもんだなあ、と慌ててニルギリをごくり。
ツンとする渋みは、鼻に抜ける刺すような渋みに。
もともと渋みの少ないアッサムはどっしりとした甘みが強調されていた。
味が変わるというよりは、
お茶パックを入れっぱなしだったので煮詰まったという感じか。
一瞬、先日の過ちはこの変化のためかと思ったのだが
基本の性格には変わりないし、そんなこともなさそうだ。
では、とりあえず。
なーんだー、私、間違ってなかったよ!!君を裏切ってなかったよ!!!
まだ自分を信じてやっていけるよ!!!!
海に向かって叫びたい気分です。ああ、これですっきりしたー。
さてこうなると、一体なぜ間違ったのだろうという疑問が出てくるわけだが。
1.この前にたくさんのダージリンFFのテイスティングをしていて舌がバカになっていた
2.アイスティだったから
3.本当に先方が取り違えていたから
我々が参加した回、正答率めちゃくちゃ低かったのだが、…。
5/3、初回の闘茶に参加して結果に疑問を抱いている方、もしいらしたらご連絡でも。
我ながらシューネン深いなとも思うが、
どうしても負けたくない闘いというのが、誰にでもあるのです。たぶん。
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